7弦ギタリストにおれはなる!

ギター/エフェクター/アンプ等の機材紹介、好きなアーティストのギターコピーのコツ等をお届け!

【機材紹介】MAYONES Regius7

最近巷で話題のMAYONESのフラッグシップモデルであるRegiusについてレビューしたいと思います。

  

f:id:lynchannel:20170726175751j:plain
 
f:id:lynchannel:20170726175829j:plain

MAYONESについて

1982年にポーランドで創業を開始したブランド。厳選された木材と少数精鋭の職人達により丁寧に組み上げれる楽器はヨーロッパを中心に人気があり、日本でも数年前から人気上昇中のブランドです。
 

MAYONES Regius購入理由

以前、7弦ギターNil Ripple Gramorous Topを使用していましたが、特に低音弦を弾いた時に
 
・音がこもって抜けが悪い
・輪郭がハッキリしない
・リフがバンド内で埋もれて音が前に出て来ない
 
という点から手放してしまいました。
そこで、低音弦を弾いても輪郭のある鋭いサウンドが出せる7弦ギターを探すため、ネットで情報を集める日々を送る事 数週間…多弦ギターに定評があるMAYONESに辿り着きました。特にlimp bizkitのWes Borlandが使用しているというのが大きかったですね。
 

Regiusの特徴

1. Body

ボディー材にスワンプアッシュを使用しているのが特徴の1つ。スワンプアッシュ=ストラトというイメージだったのでヘヴィサウンドを轟かせる7弦ギターには不向きでは?と思っていたけど、スワンプアッシュの音響特性である中高域にピークのあるサウンドは7弦ギターに最適だと感じました。
 
・中高域にピークがあるため、音抜けが良くなる
・材自体が硬いため、サウンドも硬くなり、鋭いエッジの効いた歯切れ良いサウンドになる
・低域を苦手とする材だが、7弦ギターの場合、チューニングが低く、低音が十分出て来るため、全体として低域から高域までバランス良いサウンドになる
 
Regiusはスワンプアッシュとマホガニーの木材が標準仕様としてラインナップされているけど、上記の理由から個人的にはスワンプアッシュの方がオススメです。マホガニーボディーの7弦はNilとSCHECTERのHellraiserとAR-07(ジャガータイプの7弦)を実際に弾きましたが、どれも太いサウンドなんだけど、7弦を弾いた時にボヤッとした締まりの無いサウンドという印象でした。もちろんブランドも違えばボディー形状も違うし、ピックアップも違うので一概にマホガニーの影響とは言い切れないところはあるかもしれませんが、マホガニーの音響特性上、中低域にピークのある甘い柔らかいサウンドは7弦ギターにおいては低音弦のリフを弾いた時のモコモコした抜けの悪いサウンドに繋がるのではないかと思います。従って、私としてはスワンプアッシュが7弦ギターあるいはLowAやLowBといったダウンチューニングを多用する人には最適と思います。
 
2. Neck
Maple/Mahogany/Amazokoe/Wengeで構成される11plyの多層ネックとなっているのが特徴。剛性が高いため、ネックの鳴りをボディーへダイレクトに伝え、ボディーのスワンプアッシュ材と合わせて輪郭を際立たせる事にコンセプトを置いているような気がします。また、スルーネックなのでハイポジションでのフィンガリングもスムーズに行え、ストレス無く弾けます。
 
3. セミオーダー
基本的にオリジナル仕様のまま使う事が無く、すぐに何かしらの改造を加えてしまうので、どうせ改造するのなら時間は掛かるけど、最初からセミオーダーで作った方が良いだろう、納得の行くギターに出来るだろうとの事でセミオーダーで作ったのが愛機のRegiusです。
 
f:id:lynchannel:20170726175939j:plain
 
①コイルタップスイッチ追加
通常はVolツマミのPush-Pullでシングル-ハムを切り替えるのですが、Pullの動作は瞬時に行う事が難しく(結構固くて引っ張り上げるのが大変)、実用的ではないため、タップ専用のスイッチを追加。また、フロントとリアを独立してタップ出来るようにタップスイッチは2個にしてます。こうする事でリアはハム、フロントはシングルとして使う事が出来るので(逆のパターンも然り)、幅広いジャンルに対応出来る仕様にしました。
 
②ピックアップ
ハイゲインでも音抜けが良い物を…という事でバカの1つ覚えのようにEMGを搭載する予定でしたが、EMGの場合、もしピックアップを交換するとなったらボディーを少しザグる必要があるかもしれないという事だったので、アクティブはいつか飽きるという迷信を信じてBare Knuckle PickupsのAftermathにしました。Bare Knuckleは店員さんにオススメされるまで知らなかったブランドでしたが、
 
・LowAで使用しても音の粒立ちが良い
・コード弾きした時の各弦の分離感が良い
・歪ませても音が潰れず、クリアで明瞭なサウンド
・メタル系の高速リフでも埋もれる事が無く、音が前に出て来る
 
という印象を受け、メタル/Djent系に人気があるのも納得でした。また、歪みが良いピックアップは大抵クリーンはどうしても若干歪んでしまう事がが多いけど、このピックアップはクリーンも綺麗。シングルにした時のクリーンは煌びやかで澄んだサウンド。アルペジオで弾くとすごく綺麗です。
 
③ピックアップ切り替えスイッチ
通常は3wayのレバータイプだけど、ストラトが好きではないので、このタイプのスイッチはどうも好きになれず、レスポールのような3wayのトグルタイプへ変更。ただ、まさかの追加料金発生wwwここはオリジナルのままでも良かったかもしれません(少し後悔)www
 
④カラーリング
Dirty Red Burstというカラーリング。通常RegiusではBurstカラーは無いみたいでオーダーしないとこのカラーにはならないみたいです。赤系の色が好きなんですが、明るい色よりもやや暗いダークな雰囲気のある色が好きなのでBurstカラーにして良かったです。写真だと明るいのですが、実物は結構暗めのダークな雰囲気満点のカラーですね。あと、これは追加料金発生しないのでBurstカラーにしたい人は注文する事をオススメします。
 
 

総評

低音弦を弾いた時の輪郭が失われがちな7弦ギターの欠点をスワンプアッシュボディーと11plyの多層ネックにより鋭く硬いサウンドを狙った結果、低音から高音までバランス良く出力される非常に完成度の高いギターだと思います。値段もアレコレ注文したにも関わらず約37万円は安いと思います(某V系&洋楽メタル系御用達のブランドでオーダーしたら60万円位は掛かるかと…)。
 

悪い点

ボディートップがフラットなのでアーチドトップが好きな自分としてはマイナスポイント。ただ、アーチドトップタイプのRegius Coreもラインナップされたのでアーチドトップ好きな人はRegius Coreを手にしては如何でしょうか?セミオーダー当時にRegius Coreがあったら絶対こっちにしてただろうなwww
あと、タップスイッチとトグルスイッチの動作が重く、スムーズに切り替えれないのも少し残念でした。レバースイッチの方がスムーズに切り替えれたので追加料金払ってるのもあり、少し残念…まぁここは慣れなので我慢しますが…